民宿

旅・写真 2008年 03月号 [雑誌]

旅・写真 2008年 03月号 [雑誌]

 今はもう無いのかもしれませんが、何年か前に『旅写真』という月刊誌がありました。風景写真とそれに絡めた旅に関する雑誌で、毎号ひとつのテーマ(例えば「桜」とか)を決めて、国内の数々の撮影ポイントや、そこへのアクセス、そしてその周辺の宿泊施設に関する情報まで載っており、便利な雑誌でした。
 創刊号は確か富士山がテーマで、そこで紹介されていた『原の家(はらのや)』という民宿が気に入って、その後何度か利用したことがあります。
 『原の家』は山梨県南都留郡忍野村にあり、歩いて行ける距離に富士山写真の撮影スポットが数多く点在しています。この民宿の御主人自身も富士山を精力的に撮影しているアマチュアカメラマンで、過去には「富士忍野グランプリ」というフォトコンテストで最高賞を獲得したこともあり、民宿の廊下にはその写真も含めて多数の作品が飾られていますし、それらを絵葉書にしたものも売られていました。
 また、女将さんは毎日欠かさず富士山の写真を、おそらくはコンパクトカメラで、パシャっと1枚ずつ撮り続けているという話も聞いたことがあります。
 民宿なので、お風呂やトイレは共同だし、一般のホテルのような快適さは望むべくもありませんが、温泉(露天ではないですが)が24時間利用可というのは、朝暗いうちから撮影に出かけるカメラマンにとってはとてもありがたかったです。
 一般的にこのあたりの宿泊施設の稼ぎ時は夏で、その期間に年間売上の大部分が集中しているところが多く、それ以外の季節は必ずしも毎日営業しているわけではないそうで、原の家さんの営業がどのようなシステムになっているのか現在の状況はわかりませんが、機会があればまた行ってみたいなと思います (^^)