ミニチュアのような風景

small planet―本城直季写真集

small planet―本城直季写真集

 本城直季さんという写真家がいらっしゃいます。実際の風景を、ある特殊な撮影方法によってまるでミニチュア模型かジオラマのように見せる技法を駆使した作品が脚光を浴び、2006年に『small planet』という作品で木村伊兵衛賞(写真界の直木賞と言われています)を受賞しました。(ちなみに、写真界の芥川賞土門拳賞。)

 このような「ミニチュア模型のような写真」は、現在では普通に撮影したものをフォトショップなどの画像ソフトで加工して得ることも出来るそうですが、本来は大判カメラを使用する大掛かりなもので、静止画像が精一杯であり動画などは無理なんだろうな、と勝手に思い込んでいたのですが、英国のテレビドラマ『シャーロック』を観ていたら、この技法で撮影した映像がオープニングなどに利用されており驚きました。「現実をミニチュアのように見せる」ということにディレクターのメッセージが込められているのでしょうが、とても印象的な映像でした。

 話はその『シャーロック』に飛んでしまうのですが、シーズン1の全3話を観終わりました。私としてはたいへん面白く感じ、すぐにシーズン2を観たいと思ったのですが、まだリリースされていませんでした。7月末にNHKのBSで放送されていましたが見逃してました。こんなに面白いならしっかり録画しておくんだったと悔やまれます (>_<) NHKオンデマンドという有料で番組をダウンロードして視聴できるサイトにも『シャーロック』はありませんでした。もうこなったらDVDのレンタルが開始される10月までおとなしく待つしかありません・・・