若き日に 汝の夢を 星につなげ

宇宙飛行士になる勉強法

宇宙飛行士になる勉強法

 宇宙飛行士の山崎直子さんが書いた本を読みました。この本は、山崎さんが「もしも将来、宇宙飛行士養成学校で教えることがあるとしたら、何を伝えたいか」ということを考えながらまとめたものなのだそうです。
 私自身は、実は密かに宇宙飛行士を目指しているなどということはないのですが、「宇宙飛行士になる人っていうのはどんな資質を持っているのか」とか「どんな訓練をするのか」といったことに関心があったので、たいへん興味深い内容でした。

 山崎さんの学生の頃のこともいろいろと書いてあるのですが、その中で中学校を卒業するときにクラスメートに書いてもらったサイン帳の最初のページに恩師から「若き日に 汝の夢を 星につなげ」という言葉を書いてもらったというエピソードがありました。その先生は東海大学の出身で、サイン帳の言葉はもともとは東海大学の初代総長の言葉なのだそうです。私自身は夢をみる年頃はとうに過ぎてしまっているのですが、この言葉はジィーンと心に響きました。小さい頃や若い頃は、誰しもそれぞれ「将来ああなりたい」といった夢や希望があるものなのですが、年齢が上がるにつれ、日々の生活が何だかんだと忙しくなるうちにいつの間にかその夢が薄らいでいったり、あるいは理想と現実のギャップの大きさを目の前にして気持ちが冷めていくというのはよくあるパターンだと思います。そういった現実の諸々の障害に夢を絡め取られてしまわないためには、目指すゴールと自分とを若い時にしっかりと繋いでおいて、どんな荒波がきても流されないようにしておかなければならないのだろうなと思います。この言葉と同じような意味合いのことを口にする学校の先生というのはもしかしたらたくさんいるのかもしれませんが、「若き日に〜」といういうフレーズにすると真っ直ぐに心に入ってきます。好きな言葉を集めたフォルダーに早速メモしておこうと思います。