インタビュー記事

ダ・ヴィンチ 2012年 10月号 [雑誌]

ダ・ヴィンチ 2012年 10月号 [雑誌]

 月刊誌『ダ・ヴィンチ』の10月号を買いました。この雑誌は「本とコミックの情報マガジン」で、これまでに一度も買ったことは無かったのですが、「いまこそ村上春樹」という村上春樹へのインタビューがメインとして掲載されていたので、つい買ってしまいました。

 ノーベル賞の発表の時期に合わせて、こういう特集を組んでいるんだろうな、という出版社のタクラミがミエミエなのですが、村上ファンとしてはスルーできず、立ち読みで済ませるのも申し訳ないような気がしたので購入に踏み切りました。

 「いまこそ村上春樹」というインタビュー記事は、村上春樹ブームの熱狂をリアルタイムでは体験していない1980年代生まれの若い編集者がメールで質問をして、村上春樹がそれにメールで答えるという形式になっていました。質問は全部で37個あるのですが、正直なところ、表面的で断片的な質問が多く、村上ファンとしては物足りなさを感じました。

 さて、今年のノーベル賞は10月8日から各賞の発表が始まるそうで、下馬評によると文学賞村上春樹が最有力候補とされているらしいです。ここ数年は毎年「有力候補」とされながら、なかなか受賞には至っておりませんが、発表前のこのソワソワした感じとか、ヤキモキした感じは、これはこれでなかなか味わい深いものがあるので楽しかったりします。
 文学賞村上春樹のような世界的なベストセラー作家というよりはむしろ、それほど有名ではない地味な作家が受賞することも少なくないので、なんとなく今年もダメなような予感がするのですが、どうなるのかなあ。