バー体験(その3)

 京都でランチや買い物を済ませた後、京都駅に隣接したホテルの中にあるバーへ行ってみました。ホテルのバーというのは、普通の街中にあるバーに比べたら、おそらくは値段が高いのでしょうが、それ以外の点においては利用しやすいのではないかと思います。ドレスコードに反しない服装(ごく普通の服ならまず大丈夫)で、一般的なルールを守り、普通に飲んでいる限りは何ら問題は無く、お店としても「ホテルの中のバー」という立場上、しかも都会の駅に隣接したホテルという立地上、いろんな種類の人がやって来るので、それらを幅広く客として受け入れるホスピタリティに溢れた接客態度が基本としてあります。これらは「個性が弱い」や「退屈」という側面も孕んでいるのかもしれませんが、私のようなビギナーにとっては、街中のバーへ行くよりもハードルが低く感じます。それから、普通のバーの開店が午後7時ぐらいからなのに対して、ホテルのバーはもう少し早く(5時とか6時とか)から開いていることも遠くから来ている客にとってはありがたいです。

 今回訪れたのは、京都グランヴィアホテルの2階にあるバー・オルビット。店へ入るとカウンターの端の席へうやうやしく案内されました。一般的にバーにはメニューは置いてないらしいのですが、前述のようにいろんな客が、初心者からベテランまで、やって来ることを配慮してなのか、メニューがありました。今回飲みたかったお酒は2つあるのですが、まずひとつめはラフロイグ(18年)。前回行った東京駅のバー・オークには置いてなかったのですが、今回はしっかりとメニューに載っていたので、迷わずオーダーし、ロックで戴きました。やはり18年は10年と違って、まろやかで深みのある風味でした。ラフロイグのような上級者向けのシングルモルトの味わいが私のような初心者にわかるわけないだろっ、という指摘があるかもしれませんが、このお酒に限っては私の好みにぴったりと合うのか、初心者なりに美味しいと思いました。それはまだこのお酒の魅力のほんの一部分を知っただけで、上級者が感じる「美味しい」とは内容が異なるのかもしれません。そのあたりを、今後飲み続けていくうちに私にもわかるようになるのだろうか、と楽しみに思います。

 15分ほどでラフロイグを飲み終えると、バーテンダーがやってきて「おかわりはどうなさいますか?」と言いました。そこで私は以前から気になっていたカクテルをオーダーしたのですが、長くなるので続きはまた明日書きます (^^)