『華恵、山へ行く。』

華恵、山に行く。

華恵、山に行く。

 1週間ほど前にNHKのFMラジオでクラッシックに関する番組を聴いておりましたら、華恵(はなえ)という女性がゲストで出ていました。モデルとして活躍しつつ東京芸大で音楽を学んでいるとのことでした。また10代の頃からエッセイを書いたりもしていて著書も何冊かあるようでしたので、いつもいく本屋でそのうちのいくつかを立ち読みしてみて、一番面白そうだった『華恵、山へ行く。』を買って読んでみました。今みたいに「山ガール」なんていう言葉がある以前から山登りを始め、ビギナーの頃の話から始まって徐々にレベルアップしていく様子がわかりやすくて、ミーハーな私はすぐに感化されて自分でも登りたくなってしまいました。

 山登りを通して華恵さんはいろんな人と出会うのですが、モデルという職業柄なのか写真家のお知り合いも多いようで、私の好きな写真家のひとりであるホンマタカシさんとも一緒に岩登りの練習をするエピソードが載っていたりして、とても羨ましく思いました。

 よく考えてみたら、山登りなどのアウトドア系のエッセイを読むのは本当に久しぶりで、以前は椎名誠さんのそういったジャンルの本をせっせと読んでいた時期があったのですが、ここ暫くはご無沙汰していました。この本にはホンマタカシさんの他に石川直樹さんという写真家であり冒険家でもある人が登場するのですが、この石川さんも何冊か本を出されているようなので読んでみたいと思います。こういうふうに、1冊の本をきっかけにして別の著者を知り、ネットサーフィンのように次へ繋がっていって読書の幅が広がるのはとても嬉しくて楽しいです (^^)