加賀ノ月

 駅前のデパートの地下で買い物をしたついでに、ふらりとお酒のコーナーを覗いてみましたら「ノーベル賞のパーティーで飲まれたお酒」と書かれたポップが目にとまりました。それは石川県の加越酒造の『加賀ノ月 満月』という吟醸酒でした。昨年のノーベル賞の授賞式後の晩餐会でこのお酒が振る舞われたのだそうです。どんな味がするのだろうかと興味津々でしたし、値段もお手頃でしたので4合入りを買いました。味は、やや辛口でさっぱりとしており、全体的にまとまりがありました。

 ノーベル賞の授賞式後の晩餐会で他のお酒とともにに日本酒が初めて出されたのは2008年に日本人の受賞者が4人誕生した時だそうで、その後も受賞者の中に日本人がいる場合には日本酒が振る舞われるのだそうです。山中教授が受賞した昨年(2012年)は4種類の日本酒が出され、そのうちのひとつが『加賀ノ月』。ちなみにその他には、石川県の鹿野酒造の『KISS OF FIRE』、灘の酒心館の『福寿』、もうあとひとつはわかりませんでした。誰がどういう基準で選んだのかはわかりませんが、4種類のうち2種類が石川県というのは妥当なのかもしれません。もし私が4種類の日本酒をセレクトするならば、やはり石川県のお酒(菊姫とか)が必ず入ると思います。