MENSA

 先日、本を読んでいたら「MENSA(メンサ)」という言葉が出てきました。ウィキペディアで調べてみたら、メンサとは人口上位2%の知能指数(IQ)を有する者の交流を主たる目的とした非営利団体だそうで、本部はイギリスにあり、世界40か国に支部があり、日本支部もあるのだそうです。
 この団体は「人口上位2%に属する知能指数を有すること」を唯一の入会資格としています。通常の知能指数の測定においては、年齢による知能や知識量の上昇(フリン効果)が考慮されますが(例えば、10歳の子供と20歳の成人が同じテストで同じ点数を取ったとしたら、10歳の子供の方が知能が高いと評価されるといったように)、メンサの場合は年齢は関係なくて、基準となる点数をクリアさえすれば何歳であっても入会可能となります。つまり、生まれつき頭が良い人だけでなく、努力や習慣によって能力(脳力)を高めた人にもチャンスがあるというわけです。

 上位2%というと確かに「エリート!」という感じがしますが、世界の人口を70億人とするとその2%は1億4000万人となり、「結構たくさんいるんだなあ」と思ったりします。ちなみにアメリカのメンサ会員数は50,000人、日本は1,000人前後だと言われています。

 メンサの日本支部のサイトによりますと、メンサの目的は以下のとおり。
  1.知性才能を、認知、育成し、人類の向上に役立てること。
  2.知性の原理、性質、そしてその適用などを研究することを激励すること。
  3.メンバーのための知的、かつ社会的活動を促進させること。

 メンサの試験は、15歳未満は受験できす、生涯に3回まで受けることが出来るとのこと。問題集も出ているので、こういう試験対策は日本人が得意とするところなので、しっかりと準備すればそれなりの点数が取れそうな気がしないでもありません。

 そういうえば今日、東大合格を目指す人工知能「東ロボくん」が模擬試験で全ての科目を合わせた偏差値が昨年よりも少し上がって47.3であったとのニュースがありました。僅かではありますが着実に進歩しており、現段階では平均的な受験生並みの知能を持っていることになります。今後研究が更に進んで人工知能の性能がアップしていくと、人間の知能に取って代わられる分野が徐々に広がっていき、いつの日か「上位2%の知能」というのがそれほど価値があることではないような世の中になっていたりして。

MENSA「天才IQ」検定にチャレンジ!

MENSA「天才IQ」検定にチャレンジ!