『運び屋』

 クリント・イーストウッドが監督・主演を務めた『運び屋』という映画のレンタルがスタートしたのでiTunesでダウンロードして観ました。

 イーストウッドが演じるのは花(主にデイリリーというユリ)を栽培して販売している園芸農家で、地元の品評会では常に上位に入るほど優れた栽培技術を持っていました。しかし、他の業者によるインターネット販売が普及すると彼の売り上げは激減して資金繰りに困るようになり、とうとう自宅まで差し押さえられるまでになってしまいました。そんな彼のところへ「車を走らせるだけでお金が入る仕事があるんだけど」という誘いが来ます。何だか怪しいと思いながらも、当面の生活費を得るためにその仕事を請け負うことにしました。一回きりのつもりでしたし、自分が運んでいるのはメキシコの麻薬カルテルのドラッグだということを知ってしまい、悪に手を染めてしまったことに苦しむのですが、通っている退役軍人のためのサロンが火事で焼けてしまって、その再建のためにお金が必要だったり、孫娘の学費にお金が必要だったりするので、仕方なく「車を走らせる」仕事を続けることになりました。ドラッグの運搬を取り仕切っているメキシコ系のギャングとも次第に良い関係を築いていったり、カルテルのボスに気に入られたりして、順調に事が進んでいったのですが、そういうことは長く続かないもので・・・、という具合にストーリーが進行していきます。

 イーストウッドの他にも有名な俳優がたくさん出ていて、DEA(アメリカ麻薬取締局)の捜査官役のブラッドリー・クーパーは、何年か前に同じくイーストウッドが監督した『アメリカン・スナイパー』という映画では伝説の狙撃手として出てましたし、DEAの同僚役のマイケル・ペーニャは『ザ・シューター』というアクション映画ではFBI捜査官を演じていましたし、麻薬カルテルのボス役がアンディ・ガルシアだったのは驚きました。

 イーストウッドは89歳。このぐらいの年齢で、脇役として映画に出る俳優はいるかもしれないけれど、イーストウッドのように、監督も主演もやってのけるのは凄いとしか言いようがありません。長生きして1作でも多くの映画を作ってほしいものです。

 ところで、イーストウッドって村山富市さんにちょっと似ている ^^;)  村山さんみたいな立派な眉毛ではないけど、雰囲気が何となく。

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