こんか漬

 金沢駅の土産物店でよく見かけたのが「こんか漬」なるもの。お店の人に訊いたところ、こんか漬とは糠漬とのこと。大根やキュウリの糠漬なら特に珍しくありませんが、この地方ではブリやサバ等の魚類をぬか漬にするところが特徴で、石川県の郷土料理なのだそうです。店頭で爪楊枝に刺した試食用のこんか漬を頂いて食べたところ、塩っからいながらもしみじみとした深い味わいが感じられました。買って帰ろうかと思いましたが、三枚におろした魚の切り身がパックされており、これはちょっと量が多いなあ、どしようかなと迷っておりましたら、いろんな種類を少量ずつ容器に入れたタイプの商品もありましたので、ブリ・サバ・フグ・タラコの他に辛子きゅうりと梅干し(昔ながらの製法らしい)の計9種類の詰め合わせを購入しました。


 帰宅して早速サバの薫製のこんか漬を食べてみました。珍味的な美味しさがあり、日本酒に合いそうです。ただ、やはり塩分が高いので、御飯にのっけて食べるととか、他の料理にアクセントとして添えるとかするのが良いかと思います。


 あと、他のメーカーからふぐの卵巣のこんか漬なんてのも売っていて興味をそそられました。ふぐの卵巣には毒が含まれているのですが、長期間に渡って糠に漬けておくと毒が消えてしまうのだそうです。一度食べてみたいです。