なでしこジャパン

 女子サッカー日本代表なでしこジャパンがリオオリンピック本戦への出場を逃しました。今回のアジア予選はそれほど熱心にテレビを観たわけでもなく、それぞれの結果についてスポーツ番組や新聞やネットでどのような評価がされていたかもほとんどチェックしていませんので、私の感想というのはもしかしたら的外れなのかもしれませんが、敢えて書くとすると、本大会へ出場できないことは残念ですが、そうなった理由はいくつかあって、そのうちの最大の要因は対戦相手のレベルが上がってきていることだと考えます。なでしこジャパンのようにフィジカル面では決して恵まれていないのに拘らず、前大会やW杯で好成績を収めたのはどこに秘密があるのかが他のアジアのチームに研究し尽くされ、取り入れられた結果、戦術面のレベルが大幅にアップしたことは間違いないでしょう。
 「研究される」というのはどのスポーツでもあることで、2位以下のチームはトップのチームを倒すためにどうすればいいかを徹底的に研究するわけですので、トップのチームはトップになった時点からいつかは王者の座から引きずり下ろされる宿命にあると言えましょう。
 あと、なんだかんだ言って、澤選手の存在は大きかったのかもしれません。今大会のように「勝って当たり前」といったプレッシャーの中で戦う際には精神的な支えになる選手が必要で、宮間選手やその他のベテラン選手にはそこまでのカリスマ性は無かったのでしょう。
 今後は、岩渕選手あたりが中心となって世代交代を図り、次の大会では一回り大きくなった新生なでしこジャパンを見せてほしいものです。