2021年4月が待ち遠しい

 早稲田大学村上春樹さんからの寄贈資料を収める施設の名称を「国際文学館」(通称:村上春樹ライブラリー)とすると発表した、とのニュースがありました。新宿にある早稲田キャンパスの4号館を一部改修し、設計は建築家の隈研吾(くま・けんご)さんが務めるそうです。この4号館は6階建てで、村上さんが早大在学中によく足を運んだ演劇博物館の東隣に位置します。記者会見で学長は、1階部分などは学生らが自由に出入り出来るスペースとし、村上さんの書斎のレプリカやセミナールームを設ける予定だと言っていたようです。世界の50言語以上に訳されている村上作品の翻訳書など、寄贈資料は出来るだけ開架式で利用可能な形にする予定らしいです。

 こういう資料館が出来るのは村上ファンとしては嬉しくてワクワクするのですが、記者会見で発表された中に「・・・、1階部分などは学生らが自由に出入り出来るスペースとし・・・」とあるように、中に入ることが出来るのは学生だけなのか?確かに、一般の人も入れるようにすると大混雑して大変なことになり、早大の学生が利用するという本来の目的に支障をきたす事態になりかねません。一般の入館が許されるのは休日だけで有料とか、一般の場合は抽選で当選した人だけが入れるとか、そういうふうになるかも。あとは、もう一回早稲田を受験して入学するとか ^^;) ・・・というのはさすがに無理ですけど、社会人向けのコースを履修して一応学生の身分を得るとか、父兄のふりをして忍び込むとか。せめて学園祭開催中だけでも一般の来訪者も入れるようにしてほしいなぁ・・・

 ところで、設計を行う建築家の隈研吾さんと村上さんとは以前からの知り合いで、隈さんは村上文学のファンで、今回は村上さんの希望により隈さんが設計することになったそうです。この「研吾」という名前を見て思い起こされるのが、村上さんの『1Q84』という長編小説に登場する川奈天吾という人物。「天吾」と「研吾」は似ているような気がするのですが、もしかして隈研吾さんのイメージが作品中の天吾に投影されていたりするのかなぁ?