北欧のサスペンス

 『THE GUILTY/ギルティ』というサスペンス映画をレンタルで観ました。デンマークの映画であるところに興味がありました。というのは、推理小説では北欧の作家が書いた作品が人気となって久しく、あの独特のテイストが映画にも表れているのかに関心があったからです。

 物語は、デンマークの警察署の緊急電話(日本なら110番)の受付ルームにかかってきた助けを求める謎めいた電話と、それに対応する主人公のやり取りがずっと続いて行いきます。ほぼ全てのシーンがこの部屋の中で撮影されており、建物の外にカメラが出ることは一切ありません。それでいて、謎はどんどん深まり、常に緊張感を維持しているところは上手く作られているなぁと思いました。こういう手法は、これまでにありそうであまり無かった気がします。 しかし、この映画の事件の真相があまりにも救いが無く、気分が滅入るのも確かで、こういうのはハリウッドには無い、北欧の作品の特徴のひとつであるのでしょう。


THE GUILTY/ギルティ Blu-ray&DVDリリース(15秒)