異動

 会社の他の部署にいるある男性が、暫く前に突然異動しました。その部署のリーダー的存在であり、これからもみんなを引っ張っていくことが期待されていたので、何故彼が異動となったのか驚きましたし、その異動先というのが子会社への出向でしたし、通常の人事異動の時期ではなかったことも不可解で、一体どうしたわけなんだろうと首をかしげておりました。そうしましたら、今月に入って突然、彼の奥さん(社内恋愛で結婚。結婚後も同じ部署に勤務。)の名前が旧姓に戻っており、ああ、そういうことかと。離婚した相手が同じ会社にいて毎日顔を合わせるのは何かと気まずいであろうし、それが原因で仕事のパフォーマンスが落ちるのは会社にとっても良くない等の理由からなのでしょう。

 うちの会社では社内恋愛⇨結婚⇨離婚という道を辿ったカップルか他にも何組がありました(勿論、そうでない、つまり離婚には至っていないカップルも何組かあります)。女性の場合、以前ですと「結婚⇨寿退社」というパターンが多かったのですが、最近では結婚後も同じ職場で働き続ける人が増えました。結婚後も旦那の収入に頼らず経済的に自立ようになってきたので、結婚生活がうまくいかなくなったら、それ以上我慢するよりはスパッと離婚する道を選ぶことがたやすくなったのでしょう。お子さんがいるとまた難しくなるのでしょうけど、そうでなければ離婚という選択も「全然有り」という社会的なコンセンサスが形成されてきて、この流れは今後も促進し、決して逆方向へトレンドが転換することは無いと思われます。

 総務省統計局が発表したデータによりますと、2015年における日本の人口1,000あたりの結婚率は5.1、離婚率が1.8となっていました。1,000人のうち5.1人が結婚して、1,000人のうち1.8人が離婚したということ。これは、1.8÷5.1=0.35、つまり結婚したカップルの35%が離婚した、というふうに単純計算していいのかなぁ? 日本では結婚した3組に1組が離婚すると言われているのを聞いたことがあるので、だいたいそんなものなのでしょう。ちなみにアメリカにおいては2組に1組が離婚しているとか。結婚してもその半数とか三分の一が離婚するなんて、これは制度として破綻しているとしか思えません。