マロングラッセと甘納豆

 先日、急にマロングラッセを食べたくなったと書きましたが、それから暫くして仕事帰りに駅前のデパートの洋菓子贈答品売場へ立ち寄ってマロングラッセを買い求めました。私が前回マロングラッセを食べたのがいつだったのかは思い出せないくらい前で、マロングラッセが大体どんなお菓子かは知っているものの、その細部がどうなっているのかまでは記憶が定かではありませんでした。私の勝手なイメージでは、中はしっとりしていて、外側はカリカリしていると思っていたのですが、実際に食べてみたら外側は蜜というか糖液でベチャベチャしておりました。不味くはないけれど、やたらと甘いので1個食べれば充分かも。

 そのマロングラッセを味わいながら、マロングラッセというのは日本の伝統的なお菓子である甘納豆みたいなものなのかもしれないな、とふと思いました。そう思うと今度は意識が甘納豆へと移り、甘納豆が食べたくなってしまいました。甘納豆なんて、子供の頃におばあちゃんの家で見かけたことがあるぐらいで、どこへ行けば買えるのか分からず、取り敢えずセブンイレブンミニストップへ行ってみたのですが置いてなくて、自宅の近所のスーパーにも無く、割と大きなスーパーでやっと手に入れたのでした。考えてみれば美味しいスイーツが手頃な価格で簡単に手に入るこの現代に、甘納豆などという古風なお菓子を好んで食べる人はほとんどいないのかもしれません。しかし調べてみると、高級な甘納豆も存在するようなので、年末にお取り寄せして、コタツに入ってお正月番組をテレビで見ながら、濃いめに入れた緑茶などをすすりつつ、食べてみるのもいいかもしれません。