抹茶

 抹茶というものを初めて口にしたのは小学生の頃だったような気がします。確か私の母が抹茶の粉を竹の茶筅でシャカシャカとかき混ぜたものを飲ませてくれたのでした。それはきっと美味しいに違いないと期待しながらその緑色の液体を口に入れてみると、ひどく不味くて、二口目を飲む気には到底なりませんでした。そのような原体験のせいで、その後の私の人生において、本格的な抹茶は勿論のこと、抹茶を使ったお菓子やスイーツ(抹茶アイスとか)なんかも食べようとは思わなくなってしまったのでした。

 しかし最近になって抹茶の健康効果を再認識する機会があり、たとえ不味かろうと摂取する価値のあるものだという考えに至り、アマゾンで抹茶の粉を購入したのでした。さすがに抹茶をお湯で溶いただけでは不味いと思ったので、抹茶の粉をマグカップに入れ、そこに蜂蜜を加えて練ってからお湯を注いでかき混ぜて飲んでみると、これが全然不味くないのでした。むしろ美味しい。これなら毎日でも飲めると思いました。その抹茶は静岡の掛川有機栽培されたもので、新茶しか使っていないので苦味が少ないのかもしれません。今後はこれを飲むことを毎日の日課とすることに決めました。