タラ

 天ぷらの具で好きなものはたくさんありますが、1年のうちの限られた時期にしか食べられない「タラの芽」は希少価値があるので、純粋な美味しさにプレミアが付加されて高く評価されています。従って、例えば何かの会食でタラの芽の天ぷらが出ようものならよく味わって食べますし、自宅で母親がタラの芽を揚げた時にはたくさん食べるようにしています。そんな私が先日スーパーのお惣菜コーナーを見ておりましたら、天ぷらのあんかけみたいなおかずが入ったパックに「タラの・・・」という文字がありました。大喜びして冷静さを失った私は「タラの・・・」という文字を見ただけで条件反射的にその天ぷらのあんかけを買ってしまいました。しかし、帰宅して食べてみると明らかにタラの芽ではなく魚の天ぷらなのでした。ここでようやくパッケージの商品名をしっかりと見てみると「タラの舞のあんかけ」と書かれていて、タラの芽ではなく、魚の鱈の天ぷらなのでした。よく考えたらタラの芽が出回るのは春先の桜のシーズンなので、2月にあるはずはありません。でも、紛らわしいので「タラ」ではなく漢字で「鱈」と書いて欲しいところですが、そうするとその漢字が読めない人が多そうだからだめかも。