常連

 あるラジオ番組のトークの中で「常連」について話していました。例えば、とても美味しい料理を食べることができる飲食店や居心地が良いお店があって、頻繁に通ううちにいつしか「常連客」に自然となってしまうことがありますが、その状況はあまり心地良いものではない、とそのトークでは言っていました。実は私も同じように感じるのですが、他の人が、特にラジオでトークをしている著名人でさえそのように感じることが意外であり驚きでした。常連客になると、常連客的な振る舞いをしなくてはならないことにプレッシャーを感じたり、お店から何か特別扱いされることが煩わしかったりするようです。それは私も同感で、そういう自分はひねくれているのではないかと、今まではずっと思っていたのですが、なぁ〜んだ、みんなそうだったんだ、と安堵したのでした。しかし思い返してみると、米国に住んでいた頃は、常連客であることに居心地の悪さをさほど感じませんでした。それはもしかしたら、米国の人間関係がドライであるのに対して日本の人間関係がウェットである故に感じ方に違いが生じるのかもしれません。