内田樹(うちだ たつる)

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)

 ちょっと前に読んだ岡田斗司夫氏との対談本で初めて内田樹氏のことを知り、なかなか面白そうな人だなと思い、この『疲れすぎて眠れぬ夜のために』というエッセイを読んでみました。エッセイと言っても、読みやすくはありますが、書いてあることは深く、心に響いた部分をメモしておきたくなるような内容が盛りだくさんでした。
 読んでいて、どことなく村上春樹の文章を彷彿とさせるものがありました。実際にこの本の中で村上春樹の著書を引用している箇所もあったりしましたし。文体が似ているとかそういうことではなく、ベースにある価値観に共通点があるように感じました。アマゾンで調べてみたら内田氏の本は結構たくさんあるようなので、他の本も読んでみようと思います。