U2のニューアルバム

 AppleiTunesのユーザー(全世界で5億人)にU2のニューアルバムを無料で配信したところ、好きでもない音楽が勝手にダウンロードされたという苦情が殺到したというニュースが10日ほど前にありました。U2が好きな私としては、タダで入手出来たことを素直に喜び、配信されてから何日かが過ぎてしまいましたが、今日になってやっと聴いてみました。今までのU2と特に変わらない、今までの延長線上にある曲がほとんどで、U2が健在であることに満足を感じながらも、同時に物足りなさも感じるアルバムでした。
 
 音楽の好みというのはとても細分化されていて、クラッシックやロックといったジャンルによって好みが分かれるのは勿論のこと、例えばロックにおいてもロックなら何でも好きという人はあまりいなくて、「このバンドは好きだけど、あのバンドは好きではない」というようにファンの好みというのはとてもデリケートなのであります。そういったファンの感性を無視して「U2という超大物のニューアルバムをタダで与えてやるんだからありがたく思え」的な今回のAppleの手法は確かにユーザーの心理を理解していない行為と言えましょう。特にそういう反感を覚えたのは、若い世代だという声もありました。若い世代でU2が好きな人なんてあんまりいないのかもしれないことに時代の流れを感じます。