最終話

 NHKの『スニッファー』というドラマ、最終回も面白かったです。この土曜ドラマは全7回という短めのシリーズだからなのか、1話1話の作り込みに力が入っていて、ストーリーの本題とは直接関係無い背景の隅々までもしっかりとしていました。薄暗い犯人の部屋の中のシーンで、逆光の中を換気扇がゆっくりと回っているところなどは、リドリー・スコット監督(映画『エイリアン』、『ブレードランナー』等々)を彷彿とさせました。

 耳鼻科の女医役の井川遥さんをドラマで見るのは久しぶりで、デビュー当時とはまた違った種類の魅力に惹き付けられてしまいました。こんな綺麗な先生がいる耳鼻科があったなら、花粉症になるのも悪くないよなぁ・・・

 さてお話の方は、事件が当然無事に解決してめでたしめでたしで終わります。ああこのドラマもこれで終わりかぁ、と少し寂しい気分でいたところ、次なる犯人と思しき怪しげな人物が主人公(阿部寛)の前に現われて挑戦を言い渡すシーンがありました。まるで取って付けたかのような唐突さはありましたが、ってことはセカンドシーズンがあることは確実なんだ、と嬉しい気持ちになりました。放送されるのは半年後なのか1年後なのかはわかりませんが、楽しみに待ちたいです。