フレンチプレス

 先日北陸へ旅行した際に、金石(かないわ)のカフェで飲んだフレンチプレスで淹れたコーヒーがかなり美味しかったことはブログに書きました。コーヒーはドリップするのが正しい淹れ方だとずっと信じて疑わなかった私の固定観念は、あの一杯であっさりと覆りました。それ以来、フレンチプレスのコーヒーを自分でも淹れて飲んでみたいという気持ちがどんどん強くなっていったので、先週末にまずは専用の器具を購入しました。Amazonだと定価の半額ぐらいで買えますが、すぐに手に入れたかったのでロフトでハリオの300ml用のフレンチプレス器具を買いました。そして、美味しいコーヒー豆が手に入る専門店へ行き、コスタリカ産の中煎りの豆をフレンチプレス用(ペーパードリップ用よりもやや粗め)に挽いてもらいました。
 
 帰宅して、早速淹れて飲んでみました。ペーパードリップですとフィルターに吸い取られてしまうコーヒーオイルがフレンチプレスならば残っているので、カップに入れたコーヒーの表面には脂が少し浮かんでいます。また、ペーパーフィルターでは濾過されてしまう細かい粒子もコーヒーの液体の中に一緒に出てくるので、ペーパーフィルターのように透き通った液体ではなく濁っており、飲み終えたカップの底には細かい粒子が残っています。でも、こういうコーヒーオイルとか細かい粒子も含めて初めて「コーヒー」と呼べるものになるのだな、一杯のコーヒーが完成するのだな、と目からウロコが落ちる思いでした。
 ただ、コーヒーが本来持つ風味がペーパードリップよりも強く出るので、良質のコーヒー豆を使えばとても美味しいコーヒーになりますが、品質が良くない豆で淹れたら雑味や泥っぽさを感じるでしょうから豆の選択には注意が必要です。
 あと、ペーパーフィルターなら淹れ終わった後の片付けが簡単ですが、フレンチプレスの場合は面倒です。そのままシンクに流したら詰まってしまうので、私の場合は水ですすいで庭の植え込みの近くに撒いてます。

 それから、フレンチプレスという言葉は実はフランスには無いそうで(これについては何年か前のブログにも書きましたが)、「カフェプレス」と呼ばれることもあるそうです。

ハリオ カフェプレス・スリムS レッド CPSS-2-OG

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