7年

 東北の震災から7年が過ぎました。それを振り返る特集をテレビで観ると、いまだに胸が痛みますし、その痛みの強さは7年前と少しも変わっていません。今までにいろんな自然災害が日本列島各地を襲い、その度に確かに胸は痛んだものの、時間とともに次第に忘れていってしまいました。それは決してそれらの災害を軽視していたわけでも、被災者の方々を気の毒に思わなかったわけではないのですが、そうなってしまうのです。
 でも東北の震災は7年経ってもいまだに辛い出来事です。多分この先もずっとこの痛みとともに生きていくことになるのでしょう。しかし、その痛みは、当初はただひたすらに痛くて辛いだけだったのが、7年の月日が流れる間に余分なものが剥がれ落ちて、その本質が少しづつ見えてきたようにも思え、では自分は何が出来るのか、どちらを向いて行動すればいいのか、その方向性が示されつつあるのを段々と感じ取れるようになったような気がします。
 
 地震が発生した14:46に1分間の黙祷を行いました。通常、1分間というのは意外と長く感じるものです。何か他のことで黙祷する際には、たいへん申し訳ないのですけど、途中で祈る気持ちが弱くなってしまうことが無いわけではありません。しかし、この東北の震災で亡くなった方達へ捧げる黙祷は1分間がとても短く感じ、もっと続けていたい気持ちにさえなります。
 その気持をずっと心に持ち続け、これからも私なりのペースでこの出来事に関わっていきたいものだとあらためて思いました。