15歳のコーヒー屋さん

 昨年の5月13日付けのブログに、群馬県桐生市の15歳の岩野響君が中学卒業後は高校へ進学せずにコーヒー焙煎士となったことが報じられている新聞記事について書きました。
 昨年末に、岩野響君の本が2冊ほど出版されたので、そのうちの1冊の『15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることからぼくにしかできないことへ』を読みました。タイトルにあるように、響君は発達障害であるため、例えば学校での集団生活が苦手だったりするわけですが、その一方で発達障害においてはズバ抜けて突出した能力が発現することがあり、響君の場合は味覚や嗅覚が並外れて優れていました。その能力と、興味があることに対しては時間を忘れて没頭出来るという集中力を活かして、コーヒーの焙煎技術を極める道を選んだそうです。
 当初は、自宅の空いている倉庫を改装してコーヒー豆を焙煎して袋詰めを行い、そこで豆を販売していたのですが、新聞で取り上げられたことにより多くの人が訪れるようになり、ご近所への配慮から、現在は店頭での販売は行っておらず、ネット通販のみだそうです。でも、桐生市から遠く離れた所に住む私のようなコーヒー好きにとってはネット通販重視の方がむしろありがたいです。早速、注文してみようかな。