カラスとヒト

 オランダで、街にポイ捨てされているタバコの吸い殻をカラスに拾わせる実験が行われている、というニュースがツイッターで紹介されているのを読みました。調べてみたら、そのニュース自体は1年以上前のもののようで、オランダでのその実験がその後どうなったのか、実用化されたのか、まだ検討段階なのか、あるいはボツになったのかは分かりませんでした。

 実験の概要は、カラスがタバコの吸い殻を咥えて、街中に設置された専用の装置の中へ入れると、餌が出てくるという仕組みらしいです。カラスは比較的知能が高いので、それぐらいの「芸」を身に付けさせるのは難しくはなく、人間に「タバコの吸い殻のポイ捨てはダメです」ということを分からせて実行させるよりも、カラスを教育する方が効率的なのかもしれません。

 ここでふと思ったのですが、人間が仕事をして会社からお給料をもらうというのも、カラスが吸い殻を拾って餌をもらうのよりは幾らか複雑とはいえ、本質的には似たようなものなんじゃないのかと。例えば、AmazonのCEOのジェフ・ベゾスは、欧米や日本のAmazonの物流倉庫で低賃金でコキ使われている作業者のことをカラスほどにも思っていないのではないかと。

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