文武両道

 iPS細胞を使って骨髄損傷を治療する慶應大学の臨床研究計画が厚労省の専門部会で了承されたとのニュースがありました。目、心臓、脳の神経、血小板に続き、実際に患者に移植する再生医療の研究がどんどん広がってきています。ノーベル賞の対象となった研究が応用されていく様子を、このように比較的分かりやすい形で、リアルタイムで見ることが出来るのはとても面白いです。

 そのiPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が、2月17日(日)に開催された京都マラソン(フルマラソン)に出場し、3時間24分42秒で自己記録を更新したそうです。相当速いタイムです。ノーベル賞の受賞は、ただ「凄い」としか言えなくて、どのくらい凄いのか詳しいことは分からないのですけど、マラソンに関してはこのぐらいのタイムがどう凄いのかが肌感覚でわかります。50代後半という年齢で、おそらくは研究で毎日お忙しいでしょうに、きっちりとランニングのトレーニングを行っていらっしゃるのでしょう。究極の文武両道と言えましょう。