退院

 金曜日の午前9時過ぎ、私は当然仕事中でしたが、左手首にはめたアップルウォッチが振動したのでディスプレイを見ると入院中の父のケータイから電話がかかってきいると表示されていました。その時私は翌週の予定などについて職場の同僚と話している最中でしたが、父はケータイを操作することがそれほど得意ではないので、かかってきた電話を逃すと、後で折り返しても繋がらなかったりするし、緊急の用かもしれないので、同僚に断ってからその場で電話に出ました。用件は明日退院するから迎えに来い、でした。長期に渡る入院がやっと終わることを嬉しく思い、肩の荷が下りてほっとしました。

 久しぶりに会う父は幾らか痩せたようでしが筋肉が落ちたというよりは体脂肪が削ぎ落とされた感じでしたし、病院で出される食事はいつも完食していたらしく、また病棟の通路を歩くリハビリもしっかりと行っていたこともあって足腰が著しく弱っているようなこともなく元気そうでしたので安心しました。退院後も何度か通院して検査と主治医による診察を受けねばなりませんし、父の年齢を考えるとまた何か健康上の問題が出てくることもあるでしょうけど、取り敢えず暫くの間は平穏な毎日を送れそうですし、退院が年をまたぐようなことがなくて、自宅で年末年始を過ごせることは良かったなと感じております。