手術

 父の手術がある日なので仕事は休みました。朝、入院中の父から電話があり、手術は午後から始まる旨と、「それからぁ、病室から手術室までは、なんか三輪車みたいなのに乗って行くらしいで」と言っていたのですが、さすがに三輪車はないだろうと思って病院へ行ってみると、普通の車椅子に乗せられて看護師さんに後ろから押されていました。コロナの関係で私は病室までは入っていけないので、ナースステーションの前にあるロビーみたいなスペースで父を見送りました。

 手術自体は1時間半ほどですが、麻酔および麻酔を覚ます時間を入れると全部で4時間ほどかかりました。その間、ずっと病院内で待機していたのですが、夕方になって執刀医から手術は無事に終わったとの電話連絡があり、ホッと一安心。

 手術後に手中治療室に移された父はそこで暫くは厳重な管理下に置かれ、もしも体調などに急変があった場合にもすぐに対処できるようになっていました。私はそこで面会が許され、ベッドの上に横たわる父と対面しました。まだ麻酔の影響が残っているようでしたが、私が来ていることは理解しているようでした。体には何本かのチューブが繋がれている状態でしたが、取り敢えずは無事な父を確認できて安堵致しました。