旅の感想

 年齢を重ねるごとに少しづつ身に付いてくることがあります。それは日々の経験を通して培われていくものです。逆に、年齢と共に少しづつ失われていくこともあり、体力の低下は仕方がないとして、考え方とか思考回路の柔軟性が徐々に低下していきます。これの恐ろしいところは、自分の考え方が凝り固まっていることに本人が気が付いていないことです。私の場合は、年齢と共に行動範囲が狭くなってきており、実際に行けるか行けないかは別として、かつては常に海外へ目が向いていて、あの国へ行きたい、この国にも行きたい、と思っていたのが、今では「やっぱり日本が一番だよね」なんて思ってしまっており、それが特に悪いことだとは思わないし、その国内でさえ自分が住んでいる地域を中心として北は宮城、西は京都ぐらいまでしか行かなくなり、それを広げようとは思わなくなってきていました。ことほど左様に、人というのはいわゆるコンフォートゾーンの中から出ようなんてしなくなってしまうものなのでした。しかし今回、北海道へ旅行してみて、そこで出会う人の優しさに触れたり、今までに知らなかった光景を目にしたり、美味しいものを食べたり、という経験をしたことによって、やっぱり旅をしなきゃ、やっぱり行動範囲を広げなきゃ、と強く感じました。そういう大事なことに気づかせてくれた北海道に感謝。今回は滞在日数が少なかったのですが、またいつか、じっくりと時間をかけて北海道を旅してみたいと思いました。北海道で開催されるマラソンに出てみるのもいいかも。そう考えるだけでワクワクしてきます。