参拝のお作法

 普通の人はどれぐらいの頻度で神社へ行くのか調べてみたことはないのですが、お正月の初詣の他は、よほど重要な局面(受験とか、婚活とか)で神頼みに行くという人が大多数なのかもしれません。私は平日の朝、自転車で自宅から駅へ行く途中に氏神様の前を通るのですが、我ながら横着だとは思うものの、神社の前を自転車で通り過ぎながら心の中では手を合わせています。さすがにそればかりではあまりにも失礼ですので、休日の朝のジョギングの帰りなどにその神社に立ち寄ってきちんと参拝しております。

 ところで、神社の拝殿での作法である「二礼、二拍手、一礼」は今ではだいぶん浸透してきてほとんどの人がその作法に則っていますが、お願い事をする前に「自分の住所・氏名を言わねばならない」というお作法があることも聞いたことがあります。これはどうもその昔、スピリチュアル系の某有名人がテレビ番組の中で「住所・氏名を言うべし」と言ったあたりからそれに従う人が増えたようですが、私は個人的にはどうも納得がいきませんでした。だって神様は何でも御存知なんだから、こちらがいちいち住所や名前を言わなくたってどこの誰だかは分かるはず。住所を言ったところで、神様がグーグルマップで検索するわけではないので、意味が無いと思います。