2024年と2050年の問題

 トラックの2024年問題についてはニュースで頻繁に耳にするようになりましたが対策が十分には進んでいないようで、一体どうなってしまうのか、一般の利用者としては、おそらく通販などの送料が値上がりして、尚且つ配達時刻の指定が出来なくなったりするのだろうけど、それどころの問題ではないのだろうな。

 先月半ばぐらいの日経電子版に「コーヒーの2050年問題」という記事が載っていました。アラビカ種のコーヒー豆は病害虫や気温の変化に弱く、このまま気象変動(気温の上昇、降雨量の変化)が続くと栽培が不可能な土地になったり、安定した収入が得られないので他の作物へ転向するコーヒー農家が増えることにより、2050年までにアラビカ種コーヒー豆の産地が半減してしまうと予測されているそうです。コーヒー好きの私としては、これは大変気になる問題です。2050年なんてまだ四半世紀以上も先のことではありますが、2050年に急に半減するわけではなく、徐々に減少していって、当然それは市場での販売価格に転嫁されることになります。コーヒーの栽培には特殊な気象条件が必要とされるので、世界でも限られた地域でしか栽培できませんでしたが、岡山県の企業が国内の温室ハウスでコーヒー豆の栽培に成功したとのニュースが2022年の1月にありました。技術的に栽培が可能になったことは喜ばしいのですが、ハウス栽培となると収穫量は少なく、価格はべらぼうに高いのだろうな。