愛蔵版:その後

 今年の春に出版された村上春樹の長編小説の愛蔵版が限定300部、直筆サイン入り、1部10万円で秋に販売される予定で、その3か月前に予約を受け付けるとのアナウンスがあったのは随分と前。ワクワクしながら待っていたのに、いつになっても予約開始のお知らせがありません。もしかしたら私が知らぬ間にとっくに受付が終了してしまったのではないかと思っていました。そうしたらつい2、3日前に「来年の春には発売する予定で現在は材料を集めています」というアナウンスがあり、今頃何やってんだよぉ、ファンは皆、まだかまだかと気を揉んでいるのに、材料を集めてますだとぉ、と腹がたつやら呆れるやら。

 あるラジオ番組でパーソナリティが、宝くじの1等が当たる人の共通点について話していました。当たるのは、ずっと買い続けている人で、たまに買う人は当たらないとのこと。ずっと買い続けていれば必ず当たるわけでは勿論ないけれど、当たる人はほぼ全員が買い続けている人らしいです。でも、1等が当たる確率は1,000万分の1とか2,000万分の1とかなので、そんなものは「ほぼゼロ」に等しい。そして1等に当選した人のその後の人生が必ずしも幸福ではないらしい、というのは事実なのか、あるいは当たらない人がやっかみ半分に言っているだけなのか。