『パリ愛してるぜ〜』

 『パリ愛してるぜ〜』は、漫画家のじゃんぽーる西さんのフランス体験を綴ったマンガです。何かの書評で取りあげられているのを目にして面白そうだったので読んでみました。
 例えばヤマザキマリさん(『テルマエロマエ』の作者)がイタリアで体験した濃厚なカルチャーショック話のようなものを期待していた私としては、この『パリ愛してるぜ〜』の表面的な小ネタの連続は、初めのうちはちょっと物足りなさを感じました。しかし、読み進むうちにジワジワと面白さが感じられるようになり、最後には「パリ、行ってみたいなぁ〜」と思うまでになりました。
 この本で取りあげられているのは、フランスの表面的で日常的な事柄であったり、あるいはサブカルチャー的な側面を描写しているに過ぎない、と最初は思ったのですが、実はそれがフランスという国やフランス人の本質を表しているのではないか、と感じるように印象が変化していきました。続編も既に出ているようなので、そちらも読んでみようかと思っています (^^)