先日、ある業界団体の定期的な会合が東京で開かれました。うちの会社からその会合に出席した人とたまたま帰りが一緒になったので、その時の話を少し聞くことができました。
わりと大きな業界団体の定期会合で、毎年ビッグな著名人を講師に招いて基調講演を行っているのですが、今回は某大臣経験者が招かれました。その方のお話は、業界に関連することは極僅かで、ほとんどがその方の得意分野である国防に関する内容だったそうですが、話をするのがとてもお上手な方で、ぐいぐいと惹きつけられてしまったそうです。こういった聴衆の心を掴む話術は、さすが政治家だと感じたそうです。 (もっとも、人を惹きつけて一票を投じてもらう気にさせる能力と、実際に政治を運営していく能力は別であり、そこが大きな問題なのでしょうが ^^;)
その講演の中で某大臣経験者が取りあげたのが、猪瀬直樹氏の『昭和16年夏の敗戦』という本でした。この方は、講演会など行く先々でこの本を薦めているらしく、どんな内容なのか気になったので読んでみました。この類の書籍は自ら進んで読むことはほとんど無く、読み終えるのがやや大変だったのですが、ここに書かれてあるようなことがあの時代にあったことは興味深かったですし、何故あのような方向へ進んでしまったかを理解するのに役立ちました。
- 作者: 猪瀬直樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 文庫
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