つま先着地

 そもそもは、2週間ほど前のTBSラジオの番組でコラムニストの小田嶋隆氏がオススメの1冊として紹介していた『Born to Run』という本を読んだのがきっかけでした。この本の中にメキシコのタラウマラ族という長距離を走ることにかけてはとてつもない能力がある少数民族が登場し、彼らの走り方は「フォアフット着地」という足の裏の前の方で着地するというものでした(日本では「つま先着地」と訳されますが、実際にはつま先ではなく、足の裏の指のつけね辺りで着地します)。この本が出たのは2010年で、その当時からフォアフット着地が良いのか、普通に踵から着地するのが良いのか、という論争が巻き起こったのだそうです。一応、ランニングを趣味としている私なのですが最近になってやっとフォアフット着地という走法があることを知りました。早速試してみたところとても気持ちよく走れました。走り方に関しては個人差があるでしょうから、合う合わないは人それぞれだと思いますが、私の場合はピッタリ合うようで、走った後にこんなにも爽快感があるのは久しぶりで、この快感を味わうために毎日何十キロも走りたくなるほどでした。
 踵から着地すると体重の約3倍の力が脚に伝わり、それが膝の故障の原因になると言われていますが、フォアフット着地の場合は衝撃がうまく吸収されるので膝や腰への負荷も少なさそうな感じでした。「100歳でフルマラソンを完走する」という目標を持っている私としては、膝や腰へのダメージが少ない走り方というのはたいへんありがたいです。この走法で今シーズンのフルマラソンを走ることが出来るよう、練習して磨きをかけたいと思っています。

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"