再びバー「オーク」へ

 先日の東京への日帰り旅行の最後は、東京ステーションホテルのメインバー「オーク」へ行きました。今年の2月に初めて訪れ、今回が2回目。お店に入る前に、亀十のどら焼きが入った袋やマザーハウスのバッグといった荷物は東京駅のコインロッカーに預けておきました。ほの暗い店内には二組の客がいるだけで、静かで落ち着いた雰囲気でした。カウンター席へ案内され腰を下ろすと、まずはマッカラン(18y)をロックで頂きました。バーテンダーが、どうしてこのお酒を選んだのかと訊いてきたので、以前読んだ雑誌に作家の開高健氏が虎屋の羊羹をつまみにマッカランを飲むのが好きだったと書いてあり、どんな味のウイスキーなのか興味があったのでオーダーしたと説明しました。それを聞いたバーテンダーは、いくらなんでもウイスキーに羊羹は合わないだろ、という失笑気味の表情を浮かべましたが、まあそれも仕方がないのかもしれません。あんこ大好きな私としては羊羹とウイスキーの組み合わせというのは決して突拍子も無いものではないのですが、それを説明しだすと話が長くなりそうでしたので、黙ってマッカランを静かに味わいました。
 2杯目はカクテルしようかと思ったのですが、前回来た時には無かったラフロイグの18yがあったので、それをストレートで頂きました。チューリップの花のような形をしたグラスに注がれたラブロイグは、ストレートではやはり私には少し強すぎたので、少し飲んでから水を加えてもらいました。
 新幹線の発車時刻が迫っていたので、30分もしないうちに店を出て東京駅の改札へ向かいました。東京にはいい感じのバーが数多くあるでしょうから、他のバーへも行ってみたい気はしますが、このバー「オーク」の洗練された雰囲気はやはり魅力的ですので、またいつか来てみたいです。