万獣こわい@仙台

 宮藤官九郎脚本の『万獣こわい』というお芝居の仙台公演を観てきました。できれば日曜日の公演に行きたかったのですが、チケットが発売日に即完売してしまったので月曜日の公演にしました。従って本日は有給休暇を取りました。
 この『万獣こわい』に関しては、どうにも不気味なイメージがつきまとい、既に行われた他の地域での公演を観た人による口コミをネットで読んでみると、かなりオドロオドロした内容らしく「やっぱり観に行くのを止めようか・・・」などという考えが頭をよぎったこともありました。しかし、実際に観てみると、確かに血なまぐさい事件をモチーフにしたストーリーではありますが、ああいう舞台というのは現実の世界とは切り離された特別な空間のように感じるせいなのか、そこで展開されることをリアルな世界と結びつけてどんよりとした気分になることが不思議と無く、楽しんで観ることが出来ました。
 このお芝居を演じた役者さん達は個性派揃いなのですが、その中でも古田新太さんはやはり存在感がありました。ゲスト出演の小池栄子さんはテレビで見るよりもスラッと細くて綺麗でしたし、夏帆ちゃんも可愛くて舞台での演技も上手だと思いました。

 舞台演劇を観る機会はこれまではあまり無かったのですが、今回の観劇を通してその魅力に目覚めました。表現の形態としては映画やテレビよりも古いものなのに、舞台演劇ならではの斬新な手法があったりして、むしろ演劇というものに新しさを感じます。これからは演劇関係の情報にもアンテナを向けて面白そうなものがあれば積極的に観ていきたいです。