『ブラッド・ファーザー』

ブラッド・ファーザー [DVD]

ブラッド・ファーザー [DVD]

 メル・ギブソン主演の『ブラッド・ファーザー』のDVDをレンタルで観ました。メル・ギブソンは監督としてたまに作品を発表しているけれど、出演するのは久しぶりで、これが「復帰作」ということらしいです。
 長い間音信不通だった実の娘からある日突然連絡があり、裏社会の組織から追われているので助けて欲しいと頼まれ、父親であるメル・ギブソンが必死になって娘を守る、というストーリー。アクション的な要素は期待したほどではなかったですが、まあまあ面白かったです。

 この映画のように、娘(あるいは息子)が悪い奴らから追われていたり、誘拐されたりして、父親が立ち向かうというパターンはよくあります。こういうのは、観ていると父親にかなり感情移入してしまい、その娘(息子)がひどい目にあっていたりすると、とても心が痛みます。自分には子供はいないし(奥さんもいないけど)、父親の心理なんてものはリアルなものとしては体験したことは無いはずなのに、こういう映画を観ると、「父親の心理」というものが自分の心の中にあるのを感じます。こういうのは結婚して子供がいるわけではなくても、あらかじめ、いわば本能的なものとして心の中にインストールされているのでしょうね。一方、「奥さんが悪い奴らに誘拐された」といった映画の場合、ほとんど感情移入出来ないのは、そういう心理はインストールされていないのでしょう。