堅いビスケット

 ビスケットの語源は、ラテン語のビス・コクトゥス(bis coctus)と言われています。bisは「2回」、coctusは「トーストする、焼く」で、bis coctusで「2回焼いた」という意味になります。何を2回焼いたのかというと、パンを2回焼いたのでした。何故、2回焼いたのかというと、大昔の航海時代に船に積み込む食料として、普通のパンではすぐにカビがはえたりするので、水分を飛ばして保存性を上げるために2回焼いてカリカリになったものを持っていくようになったのだそうです。それが長い歴史の中で、段々とお菓子としてのビスケットに変わっていったようです。

 そんな歴史を持つビスケットですが、先日、ツイッターで「鋼のように堅いビスケット」が紹介されており、面白そうだったのでAmazonで注文しました。北九州市の八幡のメーカーが作っているビスケットでその名も「堅パン」。「健康はアゴから」というキャッチコピーが書いてあります。恐る恐る食べてみると、確かに堅い!今まで口にした食べ物の中では一番堅いのは間違いない。いざ暴漢に襲われたりしたら、これを武器として手に取って応戦することが出来そうな堅さです。歯が欠けるのではないか、とドキドキしながら噛んでいると、唾液によって次第に柔らかくなっていきました。普通のビスケットみたいにバクバク食べることは出来ない点は良いかもしれません。何とか2枚ほど食べたのですが、翌日はアゴを動かす筋肉に、筋トレの後のような軽い筋肉痛を感じました。確かにこれを食べているとアゴは強くなりそうな気がします。味は甘味がやや強く、普通のビスケットようなミルク感は弱いです。

 

くろがね堅パン 10枚入

くろがね堅パン 10枚入