母の日

 昨夜から降り続けていた雨は午前中に一度弱まり、ほとんど降っていない霧雨のようになったタイミングを見計らって、走りに出ました。やはりマスクはした方が良いのだろうか、と一瞬考えましたが、いつも通りマスク無しで走り始めました。天気が悪いせいで屋外を歩いている人は少なく、天気の良い日曜日であればランナーや自転車乗りが行き交う長良川の河川敷のコースも、今日は歩いている人が少しいるだけでした。それでも向こうから来る人とすれ違う際には、可能な限り道路の反対側へ寄って、距離を取るようにしましたし、霧雨と言えど雨が降っていれば、仮に私の呼気からウイルスが飛び出たとしても、反対側にいる人に到達する前に雨によって地面に落とされてしまうに違いありません(と、無理矢理決めつけていました ^^;)

 母の日のプレゼントは、花を贈ろうかどうしようか迷ったのですが、鰻丼を御馳走することにしました。事前に「鰻でもいいかな?」と尋ねてみると、母は思いのほか眼をキラキラさせて嬉しそうな顔をしてました。いつもの鰻屋さんに注文した鰻丼は、外側はカリッとしていて中はジューシーで、いつ食べても安定の美味しさで、他の店の鰻を食べようという気には到底なりません。食べ終えてからも、デザートなどを食べて鰻の余韻が消えてしまうのが勿体ないと思うほどでした。

 

 インスタを見ていたら松尾貴史さんの投稿があり、「春先に母を亡くして、生まれて初めて感謝を伝えられない母の日を迎えました。 」と書いてありました。ああそうか、母親はいてくれて当然、みたいな感覚でいたけれど、好むと好まざるにかかわらず、遅かれ早かれ、そういう日は誰にでもいつかは訪れるのだなぁ、としみじみと感じました。鰻と聞いてまるで女学生のように眼をキラキラさせるうちの母は、取り敢えずは食欲はあってそれなりに健康であることをありがたく思う母の日でした。