アスパルテーム

 人工甘味料としては恐らく世界中で最も使用されているアスパルテームが、WHO(世界保健機関)の傘下にあるIARC(国際がん研究機関)によって7月に「ヒトに対する発がん性を持つ可能性」のリストに加えられることになった、というニュースがありました。アスパルテームは砂糖の約200倍の甘さがあることから、カロリーを抑えた食品や飲料に幅広く使われています。日本のアスパルテームメーカーとしては味の素が有名ですし、海外でも大手企業が製造販売しており市場規模が大きいので、今回の報道による影響は大きくて、それによって引き起こされる混乱も大きなものになると予想されます。アスパルテームアセスルファムKなどの人工甘味料は、摂取することによって腸内環境が悪化するという報告があるのは知っていましたが、少しぐらいなら問題無いだろう、と安心していたのに、今頃になって何故このようなことが発表されたのか。発表するにあたっては大手メーカーから圧力もあっただろうに、それでも尚、発がん性のリストに加えることになったのか、そのへんの裏事情にも興味があります。