『40歳から進化する心と体』

 順天堂大の白澤卓二先生と元プロ野球選手の工藤公康氏が、体と心の不調が現れやすい40歳代をいかにして乗り越えるかについて交互に語っていくという形式がとられています。
 白澤先生は、よくテレビにも出ておいでですし著書もたくさんあるので顔と名前ぐらいは知っていましたが、専門が「長寿遺伝子の分子生物学」とは知りませんでした。一方の工藤投手は、入団してから47歳までのおよそ30年間の長きにわたりプロの第一線で活躍した人で、いかにして体と心をコントロールしてきたかについてはとても興味がありました。

 参考になった点はいくつかあるのですが、私にとっての新しい情報としては、納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素についてです。ナットウキナーゼには血液をサラサラにする作用があるのは知っていましたが、それはあくまでin vitro(試験管の中)の話であって、in vivo(生体内)では胃で消化されてしまうから血液サラサラ効果は無いのでは、と思っていました。しかし、白澤先生によるとナットウキナーゼだけは例外的に胃で分解されずに血中に吸収されるのだそうです。今までずっと誤解していたのですが、間違いに気がついてよかったぁ、と思うとともにこれからは納豆を積極的に摂取することにしました。納豆そのものでも勿論良いのですが、ナットウキナーゼのサプリンメントも売られているので、取り敢えずそれを購入しました。

 工藤投手の言葉で印象的だったのは、「普段の生活で平常心を保てない人が、イザという時に平常心を保てるとは思えない」で、普段の生活で誰かが言ったことにいちいち心を乱したり動揺しているようでは試合中でも簡単に動揺してしまうであろう、というものでした。これはアスリートだけでなく一般の人にも当てはまることです。以前、小池龍之介氏の『平常心のレッスン』という本を読んだ時にも「これからは平常心を心がけよう」と思ってはいたものの、実際に何か問題に直面すると心を乱してしまっていたのですが、普段から平常心を保つことをトレーニングしていかないといけなかったのだなぁ、と反省しました。

ナットウキナーゼDHA 30粒

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