断続的な断食

 先日、CNNのサイトの健康に関するコーナーに「断続的な断食」の効果に関する記事が載っていました。普通の断食のように、数日間に渡って断食するのではなく、1日の中で食事を口にしてもよい時間帯(数時間)を決めて、それ以外の時間帯には何も食べない、というものだそうです。例えば、昼の12時から夜の8時までの間は食事をしてもよいけれど、それ以外の16時間は何も食べてはいけない(但し、水、砂糖やミルクが入っていないコーヒーなどは飲んでもよい)というルール(女性は「食べてもよい時間帯」を10時間に拡張してもよい)。記事には、このダイエット法によって肥満を解消した人の話が紹介されていました。

 ただ、私は個人的には、この「断続的な断食」というのは、良い方法だとは思えません。確かに、例えば寝る前の時間帯にテレビを見ながらついスナック菓子に手が伸びてしまうような人は、そういう良くない食習慣を排除出来るといったメリットはあるかもしれません。しかし、空腹の時間帯が長いと、私たちの体は「飢餓に備えてエネルギーを溜め込もう」というモードに切り替わり、例えば肝臓に脂肪が蓄積されて脂肪肝になってしまう危険があります。

 また、この断続的な断食というのは、よく見たら、単に「朝食を抜いただけ」だし、むしろ朝食はしっかり食べることを推奨されることの方が多いことを考えると、弊害も多いように思えます。ただ、体質や持病や普段の生活の中でどれだけ体を動かしているかなどの要因によって、体に及ぼす影響は異なるでしょうから、一概にダメだとは言えませんが。