3つの幸福

 先日行きつけの書店の中をぶらぶら歩いておりましたら『精神科医が見つけた3つの幸福』という本が平積みされていて、はじめの方を少し立ち読みしてみたら面白そうだったので購入して読んでみました。幸せを感じるかどうかは脳内物質で決まり、その脳内物質をどうやって分泌させるかということが書かれていました。幸福感に関与する脳内物質は幾つもありますが、代表的なものはセロトニンオキシトシンドーパミンの3つ。セロトニン的幸福とは「健康の幸福」、オキシトシン的幸福は「つながりと愛の幸福」、そしてドーパミン的幸福は「お金、達成、富、名誉、地位などの幸福」とこの本の著者は定義していました。そして重要なのは、まずはじめにセレトニン的幸福が土台としてあり、その上にオキシトシン的幸福が乗り、更にその上にドーパミン的幸福が乗るというピラミッド型の三段重構造になっているということです。「幸せ」と言うとどうしてもドーパミン的幸福が真っ先に頭に思い浮かびますが、実は大切なのは土台となるセレトニン的幸福とオキシトシン的幸福がしっかりしていることだ、ということは今まで知らなかったことでしたので、たいへん勉強になりました。

精神科医が見つけた 3つの幸福

精神科医が見つけた 3つの幸福